家庭教師ヒットマンREBORN!


貴女だけに見せる顔





 こそこそと、出来れば誰にも見つからない様に京子とハルはお揃いの制服を着て日曜日の並盛中学校へと忍び込んだ。ハルが着ている制服は京子の予備のもので、普段着慣れないものを着るとどこか気恥ずかしい。
「京子ちゃん、なんで学校なんですか?」
 このデートコースを選んだのは京子で、何か忘れ物でもしたのかと聞けば別にそんなことではないと言う。ただ、学校でデートがしたいと言うだけ。


 普段京子が学んでいる教室に無事辿り着くと、京子は自分の席に腰を下ろした。ハルにすぐ左隣の席に着く様に指示する。言われるままに指定された席にすとんとハルが座ると、京子は横にいるハルの顔をじっと見つめている。
「ハルちゃんも同じ学校だったら良かったのに」
 初めて会ったときから思っていたことだけど、言っても仕方がないので京子はこれまで口にしなかった。
「京子ちゃん、どうしましたか?なんか…こう…いつもと違いますね」
 ハルとデートやお泊まり会のときは強引にでも突っ走れとばかりの京子なのに、今日はこんな風に大人しい。少々調子が狂うな、とハルは心の中で呟いた。あのね、と京子がぽつりと話し始めた。
「悪い癖なのね。朝教室に入ると、自然とハルちゃんの姿を探しちゃうの。いるわけない、って気付くまでちょっと時間がかかっちゃって。そんで寂しいなって思っちゃうの」
 京子が学校でデートをしたかった理由はこの辺にあるらしい。「寂しいな」が限界までたまっちゃった、ということだろう。

「私と京子ちゃんは、適度に離れているから丁度良いんだと思いますよ」
 ハルが慰める様に京子の頭を撫でてやる。今はちゃんとここにいるよ、と伝える為に。
「きっとずーっと一緒だったら、楽しいこともあるかもしれません。でも、苦しいことも同じくらいあると思うんです。女の子は嫉妬深いですからね」
 ハルはそういってにっこりと笑う。京子は表面では聞き分けの良いとても良い子だけれど、親しくなってある程度内面が分かってくると、けっこう甘えたがりのべったり型で悪戯好きなのが分かる。
「嫉妬なんてずっとしてるもん…」
「でも相手が誰なのかを確実に知れば、今の嫉妬心は数倍に膨れ上がっちゃいますよ」
 ハルはいつでも正論で京子のわがままを打ち砕く。たまには逆でもイイのにな、と京子はぷぅと頬を膨らませた。

 すっと京子が自分の席を立って、ハルの椅子をガタガタッと後ろに引くと机とハルの身体の間に出来た隙間に京子は自分の身体をねじ込ませる。ハルの太ももの上に座り、ハルと向かい合わせになるようになると京子はハルにそっと口づけた。
 教室には美しい夕陽が差し込んで長い影を作り、グラウンドで部活動をしている人達の声がとても遠くに聞こえる。2人の影は重なったまま教室の壁に浮かんでいる。
 京子の舌がぬるりと器用にハルの口内に滑り込んで、ハルの舌を絡めとるとちゅくちゅくと何も音がしない教室の中に小さく響く。満足するまで深い口付けを堪能すると、京子はハルの制服のボタンに手を掛けながらハルの項に口唇を移動させる。ハルはその刺激にふるふると耐えながら、京子を制しようと足掻く。
「きょ…こちゃん、ダメです、ここ…学校っ」
「それがちょっと燃えない?」
「もうっ…!」
 こうなってしまっては京子を止めることは不可能と判断したハルは、せめてダメージを少なくしようと零れてしまう声の音量を下げる。すこし篭ったハルの声が京子の耳をくすぐってそれがたまらなく心地よい。


 ボタンを外して緩んだブラウスの隙間から手を差し入れて、京子はハルのブラジャーをぷつんと外した。押さえつけるもののなくなったハルの乳房はぷるんと揺れて、そっと包み込む京子の手の平に瑞々しさと柔からさを伝える。外側から内側へと円を描く様に揉み上げると、小さなさくらんぼの様に淡く色づいた先端が軽く指に触れた。
「ハルちゃんのおっぱいはいつ触っても気持ちいいね」
 京子はハルに両腕を背もたれの後ろに回して組むように言う。ハルが言われた通りに動くと、背が少し反って身体が前に押し出されるような形になって、京子に弄ばれていた乳房が触って下さいとばかりに京子に差し出されるようになった。
「ここ学校だから、手早くいくよー」
「はひっ…!」
 学校という禁欲的な空間を自分たちが壊しているということがとても愉快に感じた京子だが、誰かに見つかってしまうのは好ましくない。自分だけならまだしも、ハルは他校生だ。緑中へ連絡が入ってハルが何かの処分に合うのは何より避けたいことだった。じっくりゆったり愛し合うのは、お泊まり会の時でいい。


 京子はハルのたわわな乳房の上につんと存在を主張している乳首をはむ、と口に含むとチロチロと舌で舐め回したり、ちゅと吸ったりするとハルの身体はびくびくと跳ねる様に反応を見せる。
「んっ…う!はぁっ…」
 甘い嘆きを漏らしながらぎゅっと目を瞑って顔をうつむかせるハルが京子は愛おしくて、つい刺激を強めてしまう。そして、空いている手の方はするするとブラウスからスカートへ移動して、ぺろりとスカートの端をめくるとその中に手を差し入れた。そのままハルの下着につつ…と触れると、ハルはぱっと目を見開いた。
「そこっ…するんですか…?」
「ハルちゃんだけ、ね」
 京子の指がハルの下着の上から軽くクリトリス部分を刺激すると、じゅわっと下着が生暖かく濡れる。
「ハルちゃん、もうすごく濡れちゃったよ。クリトリス弱いもんね」
「あう…言わないで下さいよぅ…」
 京子はハルの下着の中へと指を滑り込ませると、ハルのクリトリスを直につつく。すると、ハルの密壺から愛液が止まることなく溢れ出る。そんなわけでハルの奥へと指を差し入れることは容易いことだった。京子が指を不規則に動かすとくちゃくちゅと艶かしい水音をたてる。ハルの顔をふっと見ると、この恥ずかしさに堪えている様子がまた京子の心を燃えさせる。

 ハルの胸から口と手を離して解放してやると、そこは京子の唾液でベトベトになっていた。ハルの上に座っていた京子はずりずりと後退して床に膝をついて立つ姿勢をとった。自由になった片手でスカートの端をぺろんと捲り上げてそこの様子をまじまじと見ると、ハルの愛液が椅子の上にもしみ出していた。なんだか京子は椅子が憎らしくなって(椅子にすら競争心が湧くのだから末期もいいところだ)、下着の中に入れていた指を抜いて、両手でハルの下着をずらして膝の辺りまで下げてしまった。そしてその両膝を持ち上げて京子は自分の舌でハルの性器に触れる。零れ出る愛液を舐めとり、ぐりぐりとハルの密壺の中へ舌を差し入れて入り口辺りの肉襞をざらざらした舌で愛撫する。もちろん指で掻き回すことも忘れない。
「あ、あっ、京子ちゃん、やだ」
 ハルも既に体勢を変えている。いつもよりも早急な京子の愛撫に大きく肩で呼吸をしながら必死に受け止めようとしていた。

「はひ、もうっ…イッちゃい、ます…!」

「イっていいよ」

 京子がハルの性器から顔を離し指だけでクリトリスや中を刺激していると、ハルがブルルっと身体を大きく震わせて、ぴゅっと透明の液体を吐き出した。
 潮を噴いてしまったハルはぐったりと京子の方に寄りかかり呼吸を整えている。京子は真っ直ぐ外を見ていた。
 沈みかける夕陽。飴玉のような太陽。自分たちの幼い性愛のじゃれあいを見ていたのはその2つだけ。他に知る人は誰もいない…。
 明日からは、ここはどんな場所になるのだろう。今日のことを思い出して幸せに浸れる場所になるのだろうか。それともますますハルを恋しく思って切なくなる場所なのだろうか。それは明日にならないと分からない。そう思うと、あの夕陽が永遠に沈まなければいいのに、と京子は思う。



「京子ちゃん、大丈夫ですか?」
 ハルが手の平を京子の目の前でぱっぱっと左右に振った。それで我に返った京子は、自分が長いこと物思いに耽っていたことに気付いた。
「ああ、うん、ちょっと感傷に浸ってたの」
 えへへと笑って頭をぽりぽりと掻く。そしてハルの姿を見れば、はて、こう言っては何だが普通である。
「ハルちゃん、…下着、また穿いたの?」
 あの愛液でびしょぬれになった下着を。京子の部屋以外でするのは初めてだったので、その辺の用意は何もしてこなかったのがちょっと悔やまれた。
「いえ、さっきこそっと洗ってきました…だから、今何も穿いてないんです」
 心地が悪そうにもじもじするハル。商店街でもコンビニでもいいのでとにかく下着を調達したいと訴える。
「でもそういうのってドキドキしない?痴漢に会ったらとかどうしようとかっ!」
「痴漢に会ったらハル襲われちゃいますよ…京子ちゃんはそれでもいいんですね」
 わざとらしく涙なんかを見せて演技するハルに、京子は確かにそうなったら嫌だなぁと思った。
 綺麗な私のハルちゃんに男の汚らしい手で触って欲しくない。
「でも商店街は一目につくしなぁ…走って帰ろう!」
「ええ〜〜」
 ハルはがっくりと項垂れたが、京子の言う通りに、商店街でうろついて並盛中の制服を着たハルが目についても困る。うっかりツナ達に会ってしまったら何と言い訳したらいいのか分からない。
「…分かりました、全力疾走で帰ります!」
「それではっ、ハルちゃん家へゴー!」
 2人の少女達は固く手を結んで、夕焼けに染まった住宅街を駆け抜けた。



08/09/21

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