地下に作られた巨大なボンゴレアジト。ここに閉じ込められる様にツナや獄寺や山本と皆で生活を始めてだいぶ日にちが経った頃。お日様が恋しいけれどもここの居心地はそんなに悪くはない…ただ、ちょっとした閉塞感をたまに感じるくらいで。 ある日ハルは自分の身体の異変に気付いた。異変、そう言っていいのか分からないけれども、今まで感じた事のない感覚が酷く自分を不安定にさせている。これが病気の類ならばビアンキやラルか雲雀…草壁に相談してみればいい。重症のクロームを収容し保護しているほどの医療施設があるのだからそこで診てもらえば解決するだろう。けれども今のハルの状態は病気ではないとハル自身が理解している。問題はもっと少女にとってはデリケートなことで…。 「ハルちゃん、お風呂行こうよ」 キッチンで食事の後片付けをしていたハルの隣で共に作業していた京子がエプロンで濡れた手を拭きながら明るく話しかける。アジトのお風呂はちょっとした露天風呂並の大きさに作られており、大抵ハルと京子にランボ、イーピンで入っていて後でビアンキとクロームが子供たちとすれ違いで入って来たりする。お風呂でガールズトークというのもまた乙なもので、ついつい頭数が揃ってしまうと逆上せる寸前まで長湯してしまう。大人の女性になっていたビアンキは相変わらず美しくて、すらりとしたモデルのようなプロポーションは男性でなくともついつい見蕩れてしまうものだ。 「あの、非常に申し訳ないんですがハルは京子ちゃんが上がってからお風呂いただきたいです…」 というか、一番最後に誰もいない時間に入りたい。それが今のハルの心境。しかし既に日常化してしまっている事に対していつもと異なる反応を示したハルに対して京子がすんなり納得する訳はない。女の子は誘いを断られるという事に非常に敏感だ。 「えっ?もしかしてアレが来ちゃったとか?」 京子はここに来てからの日数を指折り数え始めた。周期が合えば十分可能性はある、女に生まれたからには避けられない「月経」という生理現象。 「はひ!ちが、ち違うんです、それはまだ平気なんです…」 じゃあどうして?というちょっぴりの猜疑心と純粋な疑問の瞳を京子はハルに向ける。ああ、美少女の目力というものはどうしてこんなに強いのだろう。ハルの心臓はばくばくして鼓動が激しくなる。そう思っていると、ばふっと京子にハルは抱きしめられた。 (どうしましょう、ドキドキしてるのが京子ちゃんにバレちゃいます…) ハルがそう心配していると、京子の手の平はハルの背中を滑り腰の柔らかなラインを描くと、ミニスカートの裾からするりと手を忍ばせて太ももを撫でる。その感触が艶かしくてハルの身体はびくりと強張ってしまう。 「隠し事はやだな、ハルちゃん?」 耳朶にかかる京子の息がくすぐったい。ハルが答えあぐねていると…京子はハルの太ももを撫でていた手をそのまま上に向かって進めて、下着越しにハルの秘部の窪みに中指を沈ませる。はぅっ、とハルが小さく声を出すと京子はにっこりと意地悪そうな笑みを浮かべた。これ以上ココで何かされては誰かに見つかってしまうかもしれない、それは非常に困る。キッチンは共用部ではあるが実際ここにいる時間が長いのは炊事をするハルと京子で。京子が先日「ハルちゃんの裸エプロン姿が見たいな♪」と悪戯心を起こしてキッチンで深夜にセックスをしたのだが、最中にパタパタと廊下から足音が聞こえてきてハルは気が気ではなかったのだ。その足音は幸いキッチンの手前の廊下を横に曲がっていった。その足音がいつここに来てもおかしくはない。 ハルはこれ以上の京子からの性的悪戯から身を守る為に一緒にお風呂を拒否した訳を話すことにした。京子とセックスをするのが嫌な訳ではないが、せめて場所を変えたい。 「…京子ちゃん、あの、笑わないで聞いてくれます?」 顔を真っ赤に染めて、ハルは上目遣いに京子の顔を見つめる。両の指先を絡ませもじもじと、京子にだけ聞こえるくらいの声量で。 「もちろん」 京子はそっと手の平でハルの頬を包み込む。怖がらないで、私は貴女のことなら何を聞いても大丈夫だよという想いを込めて。その仕草にハルはいくらか安心した様子を見せて、京子の耳許に桜色の唇を寄せてこそこそと耳打ちする。 「あ…あの、ハルおっぱいが出るんです」 「へ?出る?おっぱい?」 京子は頭の上にクエスチョンマークを飛ばしている。当然だろう、一般的な中学二年生の女の子はこんな告白普通してこない。 「だから…ち、乳首から、おっぱいが出るんです」 ……。 何たるミラクルマジック。 ハルの身体に何がどうしてそうなったのかは分からないけれど、昨日は普通に京子達と一緒にお風呂に入って何ともなかったので、出るようになったのは今日からだということになる。ハル自身が気がついたのは何となくブラジャーが濡れているような気がすると思って、部屋で服を脱いで自分の乳房をおかしいところがないのか揉んでいて、乳首をきゅっとつねったらそれは突然出たのだ。 少量だけれども、白い液体が。 (そうか、それで夕ご飯作る時に包丁持つ手が少し震えてたのか) 京子はハルからのビックリ仰天告白を聞いて引くようなタイプではない。むしろその現象をナマで見たい!興味津々状態に陥ってしまった。そりゃあセックスまでするような仲なのだから見たくもなるだろう、好きな女の子の乳房から母乳が出るところを。 「じゃあ、お風呂は2人っきりで入ろうよ」 「…1人にしてはくれないんですね」 2人で入る、その言葉が含んでいる諸々の意味を感じ取ってハルはくすんと鼻を鳴らす。 「もっちろん!」 言い切って微笑む京子の笑顔は本当に天使のようで、どうしてこんなに可愛い子が自分のことなんかを好きなんだろうとハルはつくづく不思議に思った。 ちゃぷーん。 天井から落ちてくる水滴が湯船のお湯に落ちて音が反響する。お風呂は気持ちいい。裸になって1日の疲れと汚れを洗い落とす場所であるのだが、今は全く違う空間と化していた。ビアンキにランボとイーピンと一緒に先に入ってくれと2人はお願いした。どうやらクロームも手伝ってくれた様で、4人で上がってきた時にイーピンはクロームが抱いていた。この2人最近仲が良いなぁ、と京子とハルは思う。 さて、女湯にはもう誰も入ってこない。一応「何人も立ち入るべからず!京子&ハル」というダンボールで作った即席看板を入り口にぶら下げておいた。よっぽど緊急事態が起きない限りは誰も邪魔しにこないだろう。 2人は浴用椅子に座って向かい合う。京子がそうっとハルの乳房に手を添えるとハルの身体が緊張する。優しく内から外に捏ね回すように手の平を使って揉みしだくと、ハルの唇からは甘い吐息が零れ落ちた。 「ハルちゃんのおっぱい、やーらかい…ふふっ」 「あん…京子ちゃん、もっと」 じわじわと体温の上がる身体にハルはたまらず京子にキスを強請る。ちゅっちゅと啄むようなキスから次第に互いに舌を絡め合うディープキスへと変わっていく。唾液が混ざってくちゅくちゅという音を立て、貪り合うように唇を奪い合う。 「…ん、ハルちゃんっ…ふっ」 「はぁっ…むぐっ、んん」 ぷはっと互いに酸素不足に耐えられずに唇を離すと、2人を繋ぐ唾液が細い糸のようにたらりと口端を伝った。 「さて、問題のおっぱいだけど…どう?出そう?」 京子は親指と人差し指でぷっくり膨らんだハルの乳首をつんと摘む。お風呂の湿気でしっとりしているハルの肌だけれども、液体でびしょびしょになっている部分はない…少なくとも胸は。 「んぅ…おっぱいが張って、乳首がむずむずしてますぅ」 「こうかな?」 京子は手の平でハルの乳房を捻るように動かして、ハルの乳首の根元をぎゅっと強い力で潰す。すると、ぴちゃっと京子の手の平を濡らす液体が落ちてきた。いや、落ちてきたのではない、飛んできたのだ。 そう、目の前のハルの乳首から母乳が出たのだ。 「わあ、出たよ!も一回いい?今度はちゃんと見る」 もう一回といいつつも京子はハルの乳房から母乳が出ているということに興奮して何度も何度もハルの乳首を捻る。繰り返していくうちにハルの身体も慣れてきたのかだんだんと飛び出す母乳の量が増えていく。京子が自分の手にかかった母乳をぺろりと舌で舐めとると、それは少し薄めだったけれどほんのり甘くて、懐かしい味がした。そうしているうちに、京子は直接飲んでみたくなってハルの乳房をぱくりと口に含んでしまう。舌先でハルの乳首を転がすように舐め、そして赤ん坊がするように吸い上げる。直接口に注がれる母乳はハルの愛液に勝るとも劣らない甘い蜜のようだった。 「あっ!」 ずっと胸に集中していた刺激が、突然分散した。京子はハルの左右の乳房に代わる代わる吸い付いてごくりと母乳を堪能していたが、お留守になっていた手はそろそろとハルの下腹部を撫でさすり、そのまま割れ目へと指を這わせている。そこはもう奥から溢れる愛液でトロトロに蕩けていて、京子の指などすんなり受け入れてしまう。膣内の内襞を擦りながら、存在を主張するハルのクリトリスを京子は親指でぎゅっと押しつぶすように苛めるとそれは悦びに打ち震えた。 「あ、やっ…京子、ちゃ…」 「んー?こっちも欲しいでしょう?だってほら、膣内がきゅうって締め付けてるよ」 「でもっ…あ、あぁん!ふっ…ぅん」 指の挿入のスピードを速めてやれば、ハルは背中を反らせて善がる。自分から足を開いてくれるのだから、まったくこの子は淫乱だ。京子はハルの乳首から唇を離して、自分は浴用椅子から降りて直にタイルにぺたんと座る。ハルの秘部をまじまじと見つめて愛液でびしょ濡れの自分の指をうっとりと眺めていた。今、ハルと自分はここで繋がっている…何も男性器だけが、彼女とひとつになれるものではないのだ。 「ハルちゃんここ虐められるの大好きだよね」 京子はハルの膣内のあるポイントをぐりゅっと強く強く人差し指と中指で擦り上げた。震えるハルの身体は与えられる快感にとても従順だ。 「ひあぁあん!そこ大好きっ、です…!あっあ、はぁんっ…ダメぇ…!」 「ダメって、どうして?大好きでしょ」 京子の指戯に全身で喘ぎ鳴くハルはひどく淫靡で、嗜虐心をそそられる。 もっと肉欲に溺れ狂ったらどうなるのだろう、この少女は。 この状態のハルを間近で見ていて京子とて平常心でいる訳がなく、京子は腰をあげて自らの指で自分の密壺をぐちゃぐちゃに掻き回す。 「はぁ、ハルちゃん…いいよぉ、もっと私を欲しがって」 「あぅ、うっん、もっと虐めて下さいっ!ハルは…えっちな女の子ですっ、京子ちゃんに虐められてイッちゃうんですーー!」 イカせて欲しいとばかりに身体を京子に擦り付けて京子の指を膣内の奥へ届くように腰を振るハル。 (男の子に抱かれる時もこんなにいやらしい姿を見せているの?) ゆらりと京子の嫉妬心が鎌首をもたげるけれど、そんなことはどうでもいい。京子が一番になればいいだけのこと。さあ、昇りつめるといい、ハルの待ち望む絶頂へ…私だけが与えてあげられる悦楽に酔うがいい…! 「ハルちゃん、イッて…!」 「はひぃっ!あああ─────!!!」 ハルは京子の肩に爪を立てて思い切り身体を弓なりにのけぞらせる。新体操で鍛えている柔軟性はこんなところにも現れるらしい。甘やかなハルの悲鳴が上がったと同時に京子はハルの膣内から指を引き抜くと、その指は愛しい人の愛液にまみれ、ねとぉ…と糸を引いた。ハルの身体がぶるぶるっと震えると、潮がぷしゃあっと吹き出した。京子は自分の顔にかかったそれを実に美味しそうにぺろりと舐め上げる。 ハルの目尻に溜まった涙も舐めとり、そのままハルの顔中に京子はちゅっちゅとキスを落としていく。ハルの身震いは、まだ収まらない。 「おしっこ、したいんでしょ?」 京子が優しく問いかけると、ハルはおずおずと首を縦に振った。途端に小さな子供のようになってしまったハルに京子はくすくすと笑いが止まらない。 「おトイレ行ってきます…」 もじもじと太ももを摺り合わせているハルは立ち上がって浴場から出ていこうと身体をくるりと翻して京子に背を向ける。 「ここでしちゃえばいいじゃない。ハルちゃんがおしっこするところも見てみたい、なっ♪」 後ろから京子がハルの身体を拘束するように抱きつく。しばらく押し問答みたいなことをしていると、ハルは京子の粘りに負けて、京子の言う通りにすることにした。膝立ちになって足を広げ、向かいには少し距離を置いて京子が浮き浮きした目でハルの様子を見つめている。 「…んっ…!」 ハルの腰が僅かに震えると、尿道口から薄く色づいた液体がちょろちょろと流れ、浴場のタイルの排水溝へと流れていく。排泄行為を人に見られると言う行為はさすがにこの年齢になってからは恥ずかしすぎる。まともに京子と瞳を合わせられないハルは唇を噛んで俯いてしまうが、そんなハルに京子はぴょんと抱きつく。ハルの耳朶を甘噛みして京子は囁いた。 「みんなの知らないハルちゃんを、私だけが知ってるの。こんな素敵なことはないわ」 それからは2人は真面目にお風呂を済ます。あまり遅くなると看板も意味を持たなくなるかもしれない。 部屋に帰るとイーピンは既に寝ていた。起こさないように京子はハルを自分のベッドに上がるように言うと、パジャマに着替えたハルはゆっくり梯子を上って京子の布団へ潜り込む。 「ねぇ、おっぱい出るようになる前に何かなかったの?」 京子はハルの髪の毛を弄りながらそう問う。ハルは「うーん…」と記憶を頭の中で巻き戻していると、それらしいことに辿り着いたらしい、ぽんと手の平を合わせて「そういえば」と続けた。 「えーっと、スパナさんに特製のキャンディをあげるって言われて、それを食べました!」 「えぇ…?キャンディ?」 「はい、食べ終わって1時間くらい後ですよ、確か」 ミルフィオーレの技術、恐るべし。 隣からすぅと安らかな寝息が聞こえてきて、京子もウトウトし始める。 (そうか、スパナさんかぁ…今度何かあったらお願いしてみようかな) 2人は手を繋いで、夢の中へと沈んでいった。 |